DARKER THAN BLACK -黒の契約者-
放映時期:2007年4月~9月
話数:全25話+TV未放映1話
監督:岡村天斎
制作:BONES
総合評価:AA
「契約者」と呼ばれる超能力者を軸に繰り広げられるSFアクション。
世界観や対立の構図などはまず語られず、ストーリーが進むにつれ、ジワジワと見せてきます。
しかしそれでも飽きさせず惹きつける演出は見事。
作画も終始良好で、チカラの入った作品と言えます。
全編通してシリアスな展開で、見せ方はどこか映画っぽさがあります。
バトルシーンも緊迫感があり良く描けていると思います。
アクションだけではなく、ストーリー自体も謎解きを絡めつつ主人公の本質に迫る描写や人間関係が描かれ、実にうまく構成されており、一気に観ることができます。
対象年齢層は高めかも知れませんが、普段アニメを観ないヒトにもオススメできる良作です。
2期「DARKER THAN BLACK -流星の双子-」も本作同様良い出来ですので、合わせて観られてはどうでしょうか。
ひぐらしのなく頃に 解
放映時期:2007年7月~12月
話数:全24話
監督:今千秋
制作:スタジオディーン
総合評価:AA
「ひぐらしのなく頃に」(2006年放映)の続編。
今期で、作中に散りばめられていた全ての謎が次々と明らかになる。
前期に比べると、過激な表現や描写が随分と抑えられ、またキャラデザや作画も見直されているので、かなり観易くなったと思います。
表現の制約から、演出については前期ほどの衝撃はありませんが、最後まで一気に観れてしまいます。
OPについても前期同様作品の雰囲気がよく表現できていて良いです。
視聴するなら1期、2期通してをお勧めします。
ぼくらの
放映時期:2007年4月~9月
話数:全24話
監督:森田宏幸
制作:GONZO
総合評価:AA
鬼才「鬼頭莫宏」原作のマンガのアニメ化。
原作者のマンガは好きで良く読んでいますが、当作は原作の雰囲気というか味わいを上手く表現できていたと思います。
ウツ系アニメと呼ばれるものを観たのは本作品が初めてだったのですが、心の闇に焦点を当てつつ、「次はどうなる?」というストーリー展開で視聴者を惹きつける演出は素晴らしく、最後まで一気に観ることができました。
視聴後の気分としては、決して晴れ晴れとしたものにはなりませんが、どこか充実感が残ります。
キャラデザは少し特徴的ですが、原作に忠実だと思います。
作画は丁寧で、終始安定していました。
OP曲の「アンインストール」は当時話題になりましたが、楽曲・歌詞共に作品世界をよく現しており、秀作だと言えます。
「何だか暗そう」と敬遠せず、一見してみる価値はあると思います。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
■放映時期:2002年10月~2003年11月
■話数:全26話
■監督:神山健治
■制作:Production I.G
■総合評価:AAA
2006年頃に視聴しましたが、「アニメはここまで進化していたのか・・・」と衝撃を受けた作品。また、世界でも高い評価を受けているとのこと。
現在で、発表から8年以上も経ちますが、最近の作品と比較しても遜色のないクオリティ(むしろ高い!?)は本当にスゴイ。
全編シリアスな展開ですが、「暗い」作品ではなく、まずは「カッコイイ」が先に来る印象。
未来の話ではありますが、現代にも通じる社会問題を想起させる内容が実に深い。キャラも皆カッコイイし、セリフがまた渋い。
映画を観ているような感覚で、一気に全話通して観たい作品です。
シリーズがいくつか出ていますが、自分的には「S.A.C」と「S.A.C 2nd GIG」が最も好きです。何度も観返したい。